2020.10.28ブログ
第6回 〈デザイナーズフーズ・プログラム〉
これは数万種類の化学物質を調べ、植物性食品のどのような成分が、癌予防に効果があるのかを研究し、その成分を複合または強化させ、癌予防に効果的な「デザイナーフーズ」を開発しようという計画疫学調査のデータを集めて解析し、約600種類の化学物質に癌予防効果の可能性があると発表されました。
デザイナーフーズ・プログラムでは、ポリフェノール、カロテノイド、テルペンなどが含まれた癌予防効果のある食品、40種類を効果の高いといわれる食品を頂点にピラミッドを作成しています。
それが、この「デザイナーフーズリスト」です。
ピラミッドの上に行く程、癌予防効果が高く、ここにはニンニク、キャベツ、大豆、生姜、ニンジン、セロリなどが並んでいます。
西洋医学・西洋食の限界をまさに裏づける結果です。
しかし、日本では未だに一昔前のアメリカの高たんぱく質、高脂肪の真似をしています。
皮肉なことに当の日本では、食生活がどんどん欧米化してしまっています。日本の栄養学もいまだにカロリー計算ばかりで、古典的栄養学から抜け出せていません。
医学会でも、日本では今も食事療法や栄養学は重視されていません。
栄養学が必須科目な医大は片手で数えるほどしかないそうです。
これからは最先端のデータを参考にしながら、『日本人の、日本人による、世界中の人のための栄養学』が求められています。
これが栄養学の世界の見本となり、“グローバルスタンダード”になってゆくべきです。
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