「ファスティング（Fasting）」とは、英語の「Fast：断食する、絶食する」から由来した言葉です。朝食は英語で「breakfast」といいますが、これは夕食から朝食まで、眠って過ごす断食（fast）時間を破る（break）意味があり、キリスト教に由来する言葉だとされています。

ファスティングは、単純なカロリー制限をしたり、単一の食物や栄養素を抜いたりするダイエット法とは異なます。現在注目されている「体重の減少」は、ファスティングの付随的効果しかありません。

食を断つことにより、主に5つの効果が得られるとされています。

ファスティングの5大効果

・体内に蓄積された毒素の排出

・毒素に侵され低下していた身体機能の回復

・五感をはじめとした感覚の改善

・免疫力、自然治癒力の向上

・脂肪減少による減量

断食と絶食

ファスティング＝断食は様々な宗教で、開悟法や儀式として行われてきた背景を持ちます。そのため、断食を宗教的なものであり、辛く厳しいものというイメージは少なくありません。

また、過度な空腹状態が身体に悪影響を与え、ダイエット目的でファスティングをしても、すぐリバウンドするという話も耳にします。これは決して、間違った認識ではありません。実際に、女性の中には水のみで断食を行う「絶食法」に走ってしまうケースもあります。

水のみで食物を一切摂取しない絶食は、日常生活を送りながら気軽に行えるものではありません。何の知識もなければ、すぐ体調不良・肥満を招くでしょう。

絶食ではエネルギー源となる三大栄養素（炭水化物、たんぱく質、脂質）のほか、微量栄養素（ビタミン、ミネラル）もほとんど摂取しません。急にエネルギー・栄養素を絶たれた体内では、消化器官が急停止。

さらに体内を急激にデトックスしようと、解毒器官（主に肝臓）が毒素を送り込まれます。肝臓などの解毒機能が追いつかなくなると、溢れ出た毒素が血流に乗って体内を循環してしまうのです。

近年の生命科学・遺伝子工学の進歩により、ファスティングはこれまでの誤った絶食とは異なる方法を提示できるようになりました。さらには、冒頭で話した5大効果をはじめ、不調を改善・予防する手段になることも判明されてきています。

私が推奨するファスティング法は、必要最低限のカロリー、およびミネラルやアミノ酸を含んだドリンクを摂取して行います。空腹を抑えつつ、絶食による危険を回避しながら、日常生活のなかで行えるのが大きなメリットです。

必要性と効果

現代は工場や車の排煙などで、大気汚染や海洋汚染が深刻化しています。また工業の進歩で、加工食品や養殖食品、食品添加物も食卓を賑わせるようになりました。

これらは知らない間に身体の中に入り、健康を維持するための機能を徐々に低下させてしまいます。現代日本において、どんなに気を付けても有害物質の侵入を完全に遮断するのは、ほぼ不可能でしょう。だからこそ、定期的な解毒・排毒を行って、体内の環境を健全に保つ必要があります。

また食事によって行われる消化、吸収、分解、解毒といった代謝は、消化器官、肝臓などを疲弊させ、機能を低下させる原因にもなります。定期的なファスティングにより、内臓の負担を軽減・取り除くことで、消化吸収や解毒・排毒機能が改善され、体熱産生や体内浄化作用を回復できます。

2つの要因により、現代人は定期的にファスティングを取り入れた方がいいと考えられます。

コラム：ファスティングの歴史

ファスティングは世界だけでなく、日本でも修行の一環として行われてきました。宗教的な儀式としても現存しており、仏教、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教などでも、修行としてファスティングが行われます。

古代ギリシアの医師で「医学の父」「医聖」とも呼ばれるヒポクラテスは、ファスティングを次のように評価していました。

・満腹が原因の病気は、空腹によって治る

・月に一度断食をすれば、病気にならない

・病人に食べさせると、病気を養うことになる。一方、食事を与えなければ、病気は早く治る

#FUJIIパーソナルジム #杉並区 #方南町 #永福町 #中野富士見町 #駅近 #筋トレ #ダイエット #パーソナルトレーニング #ボディメイク #健康 #美尻 #体験トレーニング #FIT FOOD HOME #@fitfood_home