2022.03.26ブログ
第77回 「なかなか痩せない」原因と健康・ダイエットのアドバイス
「なかなか痩せない」原因と健康・ダイエットのアドバイス
前回のブログでは、「太りやすい体質」として遺伝子変異の存在があることを紹介した。肥満遺伝子の遺伝子変異が見られる人は、そうでない人の約5倍のリスクがあるとされている。それでも、運動や食事といった生活習慣の見直しで、健康を維持しつつ減量することは可能だ。
「太りやすい」という悩みと同じ観点で、「なかなか痩せない」という人も少なくない。こうした場合のアドバイスをしていきたい(ここでは、「カロリー収支は問題ないはずなのに、体重があまり減らない」という前提で話していく)
(1)肝機能の低下
肝臓は食事から摂取した栄養を代謝し、全身へと送る。脂質の乳化とたんぱく質の分解を促す胆汁を生成するのも肝臓だ。それ以外にも、薬剤に含まれる成分、アルコール等を分解・解毒するのも肝臓の役目である。
このように、肝臓は非常に活動量が多い。基礎代謝のうち、内臓が占める割合は約44%だ。そのうち、肝臓が占める割合は約27%に及ぶ。
肝臓の機能が低下すると、栄養の代謝がうまくいかず、中性脂肪(体脂肪)が身体に蓄積されやすくなる、また、肝臓披露は全身の倦怠感につながり、運動量の低下から筋肉量の低下などにもつながりやすい。
このような場合には、以下の点を気をつけて肝機能低下の気配がないか探ってみると良いだろう
・普段の飲酒量は多くないか
・食事内容が肝臓に負担のかかるものになっていないか(揚げ物が多い、動物性たんぱく質を過剰に摂取している など)
・睡眠の習慣(睡眠時間が不足している、寝る直前の暴飲暴食がある など)
(2)インスリン抵抗性
インスリンはグルコースをエネルギーへと変換し、体内の機能が正常に働くようサポートしている。インスリン抵抗性がある場合、標的臓器のインスリンに対する感受性が鈍ってしまう。その結果、筋や脂肪組織でグルコースを取り込む力が低下する→肝臓で糖新生が抑えられなくなる→インスリンの過剰分泌が促されインスリン分泌機能が低下するといったスパイラルに陥ってしまう。
インスリン抵抗性が引き起こされやすい要因としては、以下のものがある。
・アルコールの過剰な飲用
・カフェイン摂取量が多い
・食事量が多い
・ストレス過多な生活
・喫煙(ニコチン)
・不眠症
・エストロゲンの減少(女性)
・テストステロンの減少(男性)
1)インスリン分泌障害
ちなみに、アメリカでは8,000万人(人口の約1/4)がインスリン抵抗性に苦しんでいると言われる。日本人もインスリン抵抗性が見られる人が増加しつつあるが、それと合わせて日本人が注意した方がいいのは、欧米人と比較してインスリン分泌能力が低いことだ。
実際、世界の2型糖尿病患者の傾向を調べると、欧米人はインスリン抵抗性優位によって発症することが多いのに対して、日本人はインスリン分泌障害優位で2型糖尿病が発症するケースが多い。
近年、日本では脂肪摂取量が増えたことにより、インスリン分泌障害に加えインスリン抵抗性の増加もきたしていると言われている。食事内容における脂質のコントロール(脂質量、脂質の内容)にも、食事指導では注意した方がいいだろう。
(3)腸内環境の悪化
腸内細菌は、食事からエネルギーの回収促進、体脂肪蓄積を助長するとされる腸管ホルモンの産生、細胞表面にある内毒素(エンドトキシン)によるインスリン抵抗性の増幅など、肥満形成の原因となることが明らかとされている。
腸内細菌は、「バクテロイデス門」と「フィルミテクス門」の2種類が多いとされている。このうち、後者のフィルミテクス門に分類される最近が、肥満に結びつきやすい。バクテロイデス門に分類される最近は、食べ物を分解するさいに短鎖脂肪酸を排出し、探査脂肪酸は脂肪の取り込みを抑制(肥満を防ぐ)のである。
バクテロイデス門は、「善玉菌を好む日和見菌」と言われている。腸内環境を整えることは、そのまま「自然と痩せやすい」体質づくりにも寄与するというわけだ。
(4)AMPKの活性化
食物の消化・吸収に伴う一連の代謝には、酵素の存在が欠かせない。現代の食生活では、慢性的な「酵素不足」が起こっていると指摘されることもある。ダイエットに限定したテーマで語るなら、特に注目したいのが「AMPK」と呼ばれる酵素の活性化だ。
AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)とは、糖・脂肪の代謝を促す酵素である。体内のエネルギーを産生するATPの管理をしており、ATPが減少するとそれらを作り出すため、ミトコンドリアに脂肪燃焼と糖代謝を行う指示を出すというのが主な役割だ。
AMPKを活性化させる因子として知られているのが、アディポネクチンというホルモンであり、大豆やニンジン、トマト、オクラ、小松菜、ワカメ、ひじきといった食材により分泌量が増えると言われている。アディポネクチンは、2型糖尿病や動脈硬化の予防にも効果があるとされている。
(5)甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、血中の甲状腺ホルモンが低下した状態を指す。甲状腺機能低下症では、基礎代謝が低くなり、結果肥満リスクが高まるためだ。日本人の約1割は、甲状腺機能が低下した状態であると言われている。明確な予防方法は確立されておらず、日ごろの生活習慣を改善することが第一となる。以下の症状が継続的に見られる場合は、病院での診断といった対策を取ったほうが良いだろう。
軽度な場合は自覚症状はほぼないが、重症化すると意識障害や心不全といった合併症を引き起こすため、注意が必要だ。
・むくみ
・冷え性
・抜け毛
・皮膚の乾燥
・生理不順
・便秘
・物忘れ
・倦怠感
・無気力感
・抑うつ
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