2022.04.30ブログ
第82回 現代人の眼の悩み、腸内環境で改善できるかも?
ここ最近、老眼の症状を改善する目薬が米国食品医薬品局(FDA)に承認されたということで、話題になっていますね。承認されたのは2021年10月のことですが、日本人でアメリカ在住のYouTuberさんやインフルエンサーさんが、この目薬を使ってみた!という投稿をしているのを目にします。
老眼は早い人だと30代でなってしまうリスクもあるので、若い世代もあまり他人事ではありません。最近では眼精疲労に悩まされる人も多く、目に関するトラブルはとても身近なものではないでしょうか。
今日は、そんな目に関するお話です。実は最近、「腸内環境が視力と関係があるかも?」という話があります。
腸内環境と腸脳相関
私達の腸内には、約3万種類、100〜1,000兆個の細菌が生息し、その重量は1.5kg〜2kgになると言われています。常在細菌である腸内細菌は、日々の生活習慣、食事などで日和見菌が悪玉・善玉どちらかに偏り、腸内環境のバランスを変化させているのです。
そして、脳と腸は双方向的に情報伝達を行って、相互に作用を及ぼしあう関係にあると言われています。この関係が「脳腸相関」です。
脳腸相関の最たるものが、ストレスや緊張を覚えると、お腹が痛くなるというものです。腸内環境が悪化すると、うつ病に近い症状も発生すると考えられています。
眼と腸の関係を知るのに重要な「マイクロバイオーム」
マイクロバイオームという言葉を聞いたことがありますか?これは、私達の身体に共生する微生物の総体のことです。微生物というのは、細菌や真菌、ウイルスなどですね。ゲーム『マインクラフト』でよく目にするバイオームという言葉は、「植物、動物、土壌生物の群集の類型を束ねる大分類」を指します。漢字では「生物群系」と書き、「生き物と土地全部をひっくるめた環境」ともいえる言葉なわけです。
そのごくごく微小なものを指すのが、マイクロバイオームというわけですね。
マイクロバイオームは、消化器や口腔内、鼻腔、呼吸器、生殖器とあらゆる場所でその様相が異なります。これらの場所では、微生物の種類や割合が大きく異なるというわけです。腸内環境も、まさに腸のマイクロバイオームと言えます。
このマイクロバイオームですが、もちろん眼球にも存在します。「眼球マイクロバイオーム」を調べた研究もあり、健康な人の結膜を調べたところ、コリネバクテリア、プロピオニバクテリアといった微生物が、眼の表面に多数存在することが分かりました。
腸内環境が改善されると目が良くなった?
そして、ここからが本題。眼球にもたくさんの微生物が存在するということは、食事による栄養改善が行われれば、当然眼球の微生物にも影響を及ぼすのでは?と考えることができますね。実際に行われた、2つの実験をご紹介します。
乳酸菌が眼精疲労を改善した実験
2018年に発表された研究によると、目の疲れを感じたことのある35~45歳の健康な日本人ボランティア62名を2つのグループに分けて、一方に乳酸菌の一種である「L. パラカゼイKW3110」のサプリメントを8週間摂取させました(もう一つのグループはプラセボでサプリを提供)。
そして、サプリメント摂取開始から4週間後と8週間後に、VDT作業(VDT=Visual Display Terminalsの略。ディスプレイ、キーボードなどの作業を指す)による眼の疲労度合いを調査。すると、「L. パラカゼイKW3110」の摂取群は、VDT作業による眼への負荷や疲労度が改善されたという結果が出ました。
眼の疲労感をケアするための研究は、大手食品メーカーのKIRINでも行われ、「L. パラカゼイKW3110」と目のケアに関する研究レポートを公開しています。
プロバイオティクスで目の疾患が改善
こっちは動物実験によるものです。目の疾患(ドライアイやぶどう膜炎など)を持つマウスを2つのグループに分けて、一方にはプロバイオティクスを、もう一方には生理食塩水をそれぞれ投与しました。すると、プロバイオティクスを投与していたマウスは、ドライアイ・ぶどう膜炎どちらも大きく回復していたそうです。
腸内環境改善+眼のケアで気を付けたい食事習慣
眼精疲労からくるイライラや頭痛は、デスクワークの多い方ほど抱えている割合が高いです。食事でダイエットをするついでに、こうした眼と腸内環境を理解することで、さらに食事改善を高めることができるかもしれません。
その際、具体的な食事方法としては次のようなことを気をつけるといいでしょう。
①加工食品は避ける
ダイエットや健康でも避けたい加工食品ですが、眼の炎症を引き起こすリスクを高めることでも知られています。加工食品ゼロ!というのは難しいと思うので、減らせるところはなるべく減らしていきましょう。
②ビタミンAを積極的に摂る
光の情報を伝える光受容器細胞には、ロドプシンという色素が存在します。その材料がビタミンAなのです。ビタミンAが不足すると、ドライアイを起こしやすくなります。
③オメガ3を積極的に摂る
オメガ3は、網膜に多く含まれているのをご存じでしょうか?実際、オメガ3が少ないとドライアイになりやすいと言われています。魚、いっぱい食べましょう。
このほか、もともと眼にいいと言われてきたビタミンCやビタミンEを積極的に摂ろうといったアドバイスもいいですね。腸内環境改善は、ダイエットでも非常に重要です。そこに「眼の健康」も絡めることで、よりトータルでの健康や幸せな毎日を送るサポートができるようになるでしょう。
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