2022.05.14ブログ
第84回 副腎疲労から来る低血糖をケアする方法
最近すごく疲れやすい。仕事や運動、ダイエットのモチベーションがない。そう悩む方も少なくないと思います。
精神疾患、あるいは精神面での不調が起こっているかもしれません。それは気力がわいてこないという状態として現われているかもしれないし、拒食や過食のような症状、あるいは吐き気・めまい・息苦しさ・不快感といったパニック症状として現われているかもしれません。
身体面での不調も、もちろん考えられます。特に「疲れやすい」「睡眠の質が悪い(起きるのがつらい、入眠までに時間がかかる等)」の場合は、低血糖の可能性が疑われます。
どちらの可能性も疑われる場合、実は低血糖へのアプローチを行うことで、心身ともにいい結果を生みやすいと言われています。そして、低血糖へのアプローチで同時に考えておきたいのが、「副腎疲労」のケアです。
今回は低血糖・副腎疲労という2つのテーマで、健康へのアプローチを考えてみましょう。
※当然のことではありますが、精神疾患が疑われる方に対して、栄養(食事)や運動で全部解決する!というスタンスを取るのはとても危険です。今回は、「低血糖へのアプローチでよくなることもあるよ」という話なので、精神疾患で症状がかなり重いなと思ったら、医療機関での診察をおすすめします。
副腎疲労って何?
腎臓にある副腎という器官は、いわば「ホルモンの生産工場」のような臓器です。腎臓は、持続的なストレスや慢性的な炎症により、機能が低下してしまいます。すると当然、副腎の機能も低下していってしまうんです。これが「副腎疲労」であり、副腎疲労を起こすとホルモンの分泌量が低下して、私達の身体は様々な不調に見舞われてしまいます。
副腎疲労で見られる主な症状は、免疫低下や不眠、起きるのがつらい、低血糖、記憶障害などが挙げられます。こうした症状は、うつ病の症状と酷似していて、副腎疲労なのにうつ病と誤診されてしまうことが非常に多いのです。
血糖値とホルモンの深い関係
血糖値を上昇させるホルモンとしては、「アドレナリン」「グルカゴン」「コルチゾール」が挙げられます。自律神経の一つである交感神経優位の時、あるいはストレスを感じている場合にこうしたホルモンが分泌されて、血糖値が上がるような仕組みになっているのです。
血糖値を上昇させるホルモンのうち、特に現代人と深い関わりを持っているとされているのがコルチゾールです。「ストレスホルモン」と称されることもあるコルチゾールですが、正確にはストレスに対抗して分泌されるホルモンなので、抗ストレスホルモンという呼称の方が正しいかもしれません。
コルチゾールの過剰分泌は、記憶力の低下・集中力の低下といった悪影響を及ぼすとも言われています。
コルチゾールというのは、早朝に多く分泌されます。コルチゾールの分泌で血糖値が上がることで、私達の身体は睡眠状態から覚醒状態へ移行し、朝から活動ができるようになります。しかし、過剰なストレスによりコルチゾールへの反応が悪くなってしまうと、コルチゾールの分泌量が減ってしまうと言われているのです。
コルチゾール分泌低下とアドレナリンの関係
コルチゾール分泌量が低下すると、変わりにアドレナリンが分泌されやすくなります。アドレナリンは運動期間への血液供給量を増大させ、また痛覚の麻痺なども起こします。過度なストレス状態において、人間は極度な興奮状態になります。この時、闘争や逃走といった本能的な選択を助けるのがアドレナリンです。
こうした役割を聞くと、「アドレナリンってすごく大切なのはわかったけれど、コルチゾールと同じで過剰分泌されたらやばいのでは?」と思いますよね。その心配は正解です。
アドレナリンが過剰分泌されると、次のような症状が出やすくなると言われています。
- イライラする
- 攻撃的になる
- 体の痛みを感じやすくなる
- 体が緊張しやすくなる
これに加えて、消化器の働きも悪くなるという報告もあります。
アドレナリン過剰な方の場合、分泌後は血糖値を上げるものの、その後低血糖状態で落ち着く方が多いです。結果、血糖値を上げるために過食や拒食に走ってしまうケースが見られます。甘いものが過剰に欲しくなったり、食事の回数が増えたりする場合もあります。
人間のやっかいなところは、血糖値を上げるものを本能的に理解しているという点です。そのため、食欲が抑えられなくなると栄養価の高い野菜や穀物より、洋菓子やパン等を食べたくなってしまいます。これらを無意識に食べてまくった結果、症状をさらに悪化させてしまう可能性も無視できません。
副腎疲労で摂りたい栄養素、避けたい食品
低血糖からくる過食や拒食、偏食に対して、どんな食事指導をすべきでしょうか。
食事におけるポイント
副腎疲労の回復・改善には、次のような栄養素を含んだ食事を推奨していきたいところです。
- ビタミンC
- ビタミンB群
- マグネシウム
- 亜鉛
- タンパク質
- オメガ3脂肪酸 等
粒穀物、動物性タンパク質、魚介類、植物性タンパク質、豆類、海藻類、野菜、果実、ナッツ類、オメガ3油、ハーブ類、山菜等の食材を、うまく食生活に取り入れていきましょう。
逆に、精製された炭水化物や小麦・乳製品、砂糖・果糖ぶどう糖液糖、カフェインやアルコール、リノール酸・トランス脂肪酸、食品添加物、アレルギー食品、果汁ジュース等は避けるようにしていきたいです。
お菓子やおやつを避けようとしつつ、食事の回数が減ってしまう方が少なくありません。副腎疲労の回復では、むしろ「つまみ食い」を推奨していきましょう。重要なポイントは、栄養価の高い食品をつまみ食いしていくという点です。
その上で、1日3食でしっかり栄養を補給すること。場合によっては、軽食も挟んで1日4~5食にしても問題ありません。ダイエットを心配する方もいると思いますが、基本的には炭水化物は抜かないことも忘れないでください。副腎疲労ではストレスの軽減も重要ですが、どうしても時間がかかってしまいます。まずは食事からのアプローチをしつつ、身体面の健康をケアしながら精神面のケアも試みていきましょう。
一時的に体重は増えてしまうかもしれませんが、中長期的な目線で美容に貢献できると思います。
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